上府中公園からは下曽我駅も近い。この後すぐ曽我のムラ村を回るという選択肢も考えたが、やはりまずは旧上府中村をすべて片付けてしまおう。ということで公園南門を出て下曽我駅とは反対方向へ、延清の地へ向かう。
ここは過去に何度か歩いたことがある。公民館の場所は知っているがベンチはなかったんじゃないかなぁ。いや、たしか公民館の手前にいわくありげな空き地があり、そこにベンチがあったような。とにかく訪ねてみよう。
あったあった。空き地の真ん中に石碑がどんと鎮座し、その向こうにベンチが。ただ、道路に接したところにはロープが張られ進入を阻んでいるのだ。ただ、そこには“車の乗り入れ禁止”と書かれている。つまるところはここを駐車場代わりに使うな、ということなのだろう。実際直接道路と接していない場所にはロープが張られていなかったので、とにかく中に入ってみる。
「浅間大神」とある。ということは、元々ここには浅間神社があったのがなんらかの理由で社殿が消失した後、再建はされず石碑のみが建てられたということになろうか。もちろん今でも信仰の対象とはなっているようで、先のロープに添えられた注意書きの主は“延清宮氏子総代”みたいな表記であった（後日調べたところ、たしかに延清村の鎮守は浅間神社であった）。
さて、ベンチである。かなり時代物の、富士フイルムからの寄贈品。この境内に隣接して結構広い企業の敷地があるのだが、２００６年発行の昭文社都市地図には「富士フイルムセンター」と表示されている（現在は別の企業が入居）。そんな関係からの寄贈なのだろう。ということで、有難く使わせていただきます。
ところで、延清公民館なんですけれど、ここにもベンチ、ありました。
デルモンテかぁ・・・小田原にキッコーマン関連の企業ってあったっけなぁ。
