(13)中曽根村(2009.1.21)
蓮正寺金田公園からちょっと北東に足を向ければ、もうそこは旧中曽根村の領内である。あ、ちなみに旧富水村12か村の村域の大部分は住居表示が実施されることなく村名=現在の大字名であるので非常にわかりやすい。
旧中曽根村の東端は酒匂川に接している。とくればここでは“河原酒”しかあるまい。もう何度となくここでは愉しませていただいているし、『カップ酒スタイル』で使用した写真も当地で撮影したもの多し。
ジグザグと曲がりながら東へ歩を進めると、やがて小田原アリーナの巨大な建物に遭遇する。
ご近所にありながら一度も中に入ったことがない。ここ、せっかく建物まわりに芝生などがあるのにベンチのひとつも置かれていないのだ。そういうところがキライだったりする。さっさと土手に上がることにしよう。
酒匂川は護岸が整備されており、水面すぐ近くまで降りて行ける場所がふんだんにある。この後世話になるであろう、支流の狩川などはびっしり葦が生えていて、水際までなかなか近づけない。どちらが自然の姿に近いかはともかく、河原酒愛好家にとって酒匂川は、やっぱり素晴らしい。
なお、どうしてもベンチに腰掛けたい向きは、富士道橋たもとの六夜地蔵前、またはそこから土手を上がったところにもあります。
次は、堀之内。
六夜地蔵前から西に延びる道、なんということもない生活道路なのだが、途中古めかしい商店が軒を並べる一角もあり、懐かしさをおぼえる往来である。
元小西六、今DNPの工場正門前を通り過ごすと、小さな水の流れと出会う。ここにも石碑が。
飯田岡のそれに比べると風化が激しく字も読み取り難いが、「排水」の文字がある。そう、このあたりは排水路だらけです。
先ほど螢田駅から歩いてきた県道(怒田開成小田原線)と三たび遭遇。そのまま交差点を渡って直進すると、間もなく富水駅である。駅前の踏切をそのまま直進、左右に折れるとやがて左手に、小さな公園が現れる。若宮公園。
私は毎日ここの前を歩いているので、大体いつも園内に人気(ヒトケ)があるのは承知している。とにかく狭いので、他に人がいるときには公園酒などできない。本当ならこのまま自分のアパート(すぐ近所)まで帰って部屋で呑むほうが気が楽なのだが、今日に限って園内誰もいない。それなら、と。
水野尾からスタートして3時間余。だらだらと2合の日本酒を空け、さすがに酔ってきました。今日はここまで、部屋に戻ります。