(6)早川村(2009.1.17)

 もう少し先へ進むことにしよう。西海子公園を出て南下、突き当りの道を南西に進む。途中、西湘バイパスに沿うように「南町なぎさ公園」がある。名前は大層なもので実際海を望むこともできるのだが、まあ諸事情により好みの分かれるであろう公園だ(すぐ先の海岸に“住居”を構える方がいらっしゃったりするもので)
 ちょうどこのあたりが西湘BPの早川分岐。箱根方面へ向かう本線の高架下を潜り抜けると、早川橋の北詰である。どうやら坂口安吾旧宅跡の脇を通ってきたようだが、そのことを知ったのは帰途についた後のことである。

 「旧」早川橋より早川河口を望む。車の往来も少なく、気持ちいいものである。
 橋を渡って直進すると小田原さかなセンター、それに魚市場がある。私が目指す公園は魚市場のさらに向こうにあるのだが、残念ながらまっすぐ行くには海を泳がねばならない。そこで漁港をぐるっと回り込み、ほとんどJR早川駅に接近しながらも背を向け、港の入口へ向けて歩を進める。まさに海に突き当たらんとする直前、その名もずばり
「臨港公園」がある。
 まだ開園して日が浅いのだろう、ネット上でもほとんど情報が得られないが、小田原市内でまともに海と向き合える数少ない公園といっていい。遊具は置かれておらず、ベンチがいくつかある程度の「公園」であるが、現時点では穴場的スポットで訪れる人も少なそうだ。そんなわけで、港に浮かぶ漁船を眺めながら一献。





(7)板橋村(2009.1.17)


 もときた道を早川駅方面へ引き返す。港に別れを告げ直進、国道135号に出る。すぐ左手に早川の駅舎が見えるのだがやっぱり駅には立ち寄らなず、右折。そのまま250メートルくらい直進すると「新」早川橋。早川を渡り返す。当然のことながら、交通量はこちらのほうがはるかに多い。
 橋を渡って最初の信号(早川橋バス停際)を左折。あ、ここって「味一」があったところね。ついに1回食べたきりで終わってしまったが。
 JR東海道本線のガードを潜るとすぐ左手に目的の地が現れた。南板橋公園
 当公園は福井島団地という、歴史の古い市営住宅に隣接して造られている。昭和36年9月20日に都市公園の指定がなされているが、これはおそらく、市内の街区(児童)公園のなかではもっとも古く計画されたものであるはずだ(小田原市例規集には都市公園一覧表が掲載されているが、城址公園、城山公園【この2つは別格】の次、3番目に記載されているのが南板橋公園である)。もっとも、先に紹介した万年公園のような自然発生的に成立した児童公園の存在があり、また昭和38年版の小田原市明細図では南板橋公園の場所は「空地」と表示されていることも踏まえると、ここを「市内最古の街区公園」と認定するわけには行かなそうだ。しかしいずれにせよ、市営住宅の(いい意味で)レトロな外観とあいまって、なんともいえぬ懐かしさを感じさせる公園なのである。

 画像上部を流れているのは踊り子号(185系)です。おわかりですね?

 ここから箱根板橋駅は歩いてほどない。一旦車中の人となり、小田原駅まで戻る。




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