(62)羽根尾村(2009.2.24)


 
中村原第2公園からみて南側の一帯(大字でいうと中村原と羽根尾)は「西湘テクノパーク」と名付けられ、企業の工場や倉庫が誘致されている。なかにはこんな工場も。

 290円中華そばでおなじみの、幸楽苑。たしかに前を通ると中華スープらしき匂いがプーンと漂ってるわ。ちなみに敷地内には、

 社員専用とおぼしき休憩所があった。
 さて、相変わらず3年前の都市地図を重用している私、羽根尾に公園がなさそうなのでどないしようかと悩んでいたのだ。ところが先日図書館で明細図を眺めていたら、「
羽根尾史跡公園」なるものがあるのを発見。改めてNAVITIMEにあたってみたところ、ちゃんと載っていた。さらにネットで調査を続行。四阿なども整備されていることがわかりめでたい限りだが、肝心な小田原市のサイトの中で、当公園について“まともに”言及されていないのだ(「計画決定しました」とは書かれているが「開園しました」とはどこにも・・・)。本件に限らず、小田原市のウェブサイトはその見にくさ、不親切さにおいて全国の自治体サイトの中でも最低レベルにあると思う。ただし、小田原市の職員さんはおしなべて親切な窓口対応をしてくれるから、あくまでも人と人との触れ合いを重視していてネットなんぞ二の次、と考えているのだとすればそれはそれでひとつの見識だとは思う。
 公園の入口にやってきた。

 このあたり(西湘テクノパークの中)は元々横穴古墳や貝塚などが多数遺されていて、そのあたりを造成して史跡公園としたもののようだ。たとえば、こんなの。

 案内板によれば四阿は3か所あるらしい。うち2つは西側斜面を上がって行ったほう、もうひとつは東側の谷を下って行ったほう。当然私は下るほうを選んだ。が、結局下った後で小高い丘の上に登り返さなくてはならず、あんまり楽はできなかった。四阿出現。

 さっきまでいた中村原のあたりを向こうに見渡せるのだが、いかんせん樹木が生い茂っていて眺めが悪い。あれを全部伐採してくればいいのに、というのはビジターの自分勝手な考え。
 とりあえず、静かだ。場所からしてこどもの遠足でもない限りここが喧騒に包まれることはなかろう。

 なお、当公園の中に公衆トイレがあるかどうかは確認し損なったが、トイレを借りるなら近くにある市の出先機関「橘タウンセンターこゆるぎ」が好適だ。館内には図書コーナーがあるし、他地区のタウンセンターと同等の施設が整っているなら、トイレは温水洗浄式(それもTOTOではなくINAX! どうでもいいか)のはずだ。

(63)前川村(2009.2.24)


 羽根尾から前川に出るには、中学校脇の細道(反対側は鬱蒼とした竹藪)を抜けなくてはならない。昼間はともかく、夜歩くにはちょっと心細くなりそうな道だ。そもそも旧羽根尾村の鎮守は小船の白髭神社だったそうで、本来は小船や中村原等、下中村の各集落との結びつきのほうが強かったのではないか。他方旧前川村の鎮守というと大きく西、すなわち国府津寄りにある近戸神社。こちらもどちらかといえば国府津村と合併すべきだったのではないかと感じる。しかしとにかく羽根尾村と前川村は合併し、お互いから一字ずつをとって「前羽村」と名付けられたわけだ。今でも前羽の名は小学校や公共施設等々の名にしっかりと使われている。
 心細い細道を抜けると、新しめの住宅が増えてくる。東海道線の高架をくぐれば間もなく前川の地。住宅街の中に新しい公園があったが特長に欠けるのでパス、国道1号まで降りた。このあたりから西へ向かう1国(旧東海道)、左手に相模湾を見下ろす気持ちのよいところである。「東前川」の信号が向こうに見えるがその手前、海手に降りる細道に入る。

 画像右奥にちょっと見えているのが、前川公園。これもまた西湘バイパスに隣接した公園のひとつであるが、波の音をしっかり耳に捉えることができるという点ではいちばんなのではないか。とはいっても、いざ公園内のベンチに腰掛けると、残念ながら海は視界に入ってこない。幸い、公園の目の前の西湘BP高架下あたりに階段が付けられていて、ここに腰掛け海を見ながらゆったり寛ぐことが可能だ。酒呑みとしてはこちらを選ぶべきであろう。




 なお、このあたりの砂浜、まれに死体が埋まっていることがあるので一応気をつけよう(註)
(註)この件ですね。

(64)国府津村(2009.2.24)


 前川公園のあたりから国府津駅までは、歩くと20分以上かかりそうだ。幸い路線バスもそれなりの本数通じているから、ここはバスを使わせていただこう。
 国府津駅に到着。いよいよ終盤にさしかかった“一村一献運動”、相模湾もこれで見納めだ。も一度海岸まで降りようかなとも思ったんだが・・・すみません、駅前で済ませてしまいました。
 近年、国府津駅前に「サングレイス国府津sky」なるマンションができた(元は小田原の老舗駅弁屋・東華軒の本社の地だったらしい)。その敷地内、公道に面する一角に小公園があるのだ。あくまでマンションの管理地ではあるが、ビジターの使用も問題ないようだ。

 4階建ての建物は国府津の駅舎。

 本日はここまで。いよいよラストスパートです。毎日天気が悪くてユーウツだが。




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